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ショップチャンネル/千葉県船橋市で10万m2物流施設を稼働

2022年03月28日/物流施設

ジュピターショップチャンネルは3月28日、千葉県船橋市に開設した「ショップチャンネル南船橋物流センター」の内部を公開した。

<MFLP船橋III>
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南船橋物流センターは、三井不動産の物流施設「MFLP船橋III」の6~8階全フロアと5階一部の計10万m2を賃借して開設した。フロア構成は5階の一部と6階が出荷エリア、7・8階が入荷・保管エリアで、各階を垂直搬送機で連結し、一体運用できる仕組みとなっている。各エリアではダイフクの機械やシステムを採用し、庫内作業全体の自動化・省人化を実現している。

<D3自動倉庫>
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<クレーン型自動倉庫>
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パレット商品の保管では、7・8階の入荷・保管エリアにディープストレージ型自動倉庫「D3(ディースリー)自動倉庫」(7階2793棚、8階4593棚)、6階の出荷エリアにはクレーン型自動倉庫(741棚)と、エリアごとに異なるタイプの自動倉庫を採用している。自動倉庫の使い分けについては、保管エリアには保管効率を優先して超高密度保管が可能なD3自動倉庫を導入。一方で、出荷エリアには当日出荷の商品をスピーディーに出庫できるクレーン型自動倉庫と、用途に応じて最適な設備を採用した。

<コンベヤGTPシステム>
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商品の出荷では、出荷する商品に応じたシステムを採用し効率化を図っている。

同社の出荷オーダーは、全体の55%を「ショップスターバリュー」と呼ばれる日替わりの目玉商品単品のみの注文が占めている。そのため、この単行オーダーを迅速に出荷できるように「単行スピードライン(SPD)」と呼ばれる設備を導入した。同設備は製函機、封函機、オートラベラー(プレラベル用と送り状用各1基)で構成されており、出荷作業工数の3割を占める梱包作業を自動化し、1時間あたり1200件の処理を実現している。

また、複数の商品をまとめて注文する複行オーダーに対しては、コンベヤを用いたGTP(Goods To Person)形式の定点ピッキングシステムを採用した。同システムはピッキングステーション(全9ステーション)と、商品在庫が収納された折り畳み式コンテナ(オリコン)を格納するバケット自動倉庫(5万7728棚)、オーダー箱を供給するオーダーシャトル(5000棚)で構成されており、バケット自動倉庫から在庫箱を、オーダーシャトルからオーダー箱をそれぞれ出庫し、ピッキングステーションで在庫箱から必要な商品を取り出し、オーダー箱に箱詰めしていく。この定点ピッキングを採用したことで、従来のカートピッキングと比べて大幅に作業効率が向上、また、作業員の歩行を削減し、労働負荷を低減させた。そのほか、売れ筋上位35品目の商品は上記した2つのシステムとは別にGAS(ゲートアソートシステム)を用いたピッキングを行っている。

各システムでピッキングされた商品は段ボール箱に梱包され、「サーフィンソーター」と呼ばれる出荷ソーターで方面別に仕分けられ、出荷バースから発送される。

<サーフィンソーター>
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ショップチャンネルでは、ケーブルテレビや衛星放送などで生放送の通販番組を放映し、ファッション、ビューティー、ホームグッズ、グルメなど、バイヤーが厳選した多彩な商品を販売している。従来は、基幹センターの茜浜物流センター(千葉県習志野市)をはじめ、首都圏に5か所の物流拠点を設置していたが、拠点統合による業務の効率化と、将来の事業成長に伴う取扱商品数や出荷数の増加への対応を図るため、南船橋物流センターへの移転を決定した。今後は、各センターから順次、機能を移転集約し、4月6日からの本格稼働を予定している。

南船橋物流センターについて、同社の西郷 行保 執行役員 物流本部長は「従来の茜浜物流センターは最寄り駅からバス通勤だったが、南船橋物流センターは最寄り駅から徒歩圏のため、従業員の通勤利便性が向上する。また、免震構造の建物や充実したアメニティなど、安心して快適に働ける環境が整っている。移転を機に、より一層業務の効率化を図っていきたい」とコメントした。

<ささげエリア内の撮影スタジオ>
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<検品作業の様子>
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<ショップチャンネル専用のカフェテリア>
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■ショップチャンネル南船橋物流センター
所在地:千葉県船橋市浜町2-4-7(三井不動産ロジスティクスパーク船橋III内 5~8階)
アクセス:JR京葉線「南船橋駅」
延床面積:10万103m2
稼働開始:2022年4月6日
主要設備:D3自動倉庫、単行スピードライン、コンベヤGTP、サーフィンソーター、使用済みオリコン搬送用AGV等

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