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JPR、upr/レンタルシステムの共同開発・運用に合意

2022年04月14日/IT・機器

日本パレットレンタル(JPR)とユーピーアール(upr)は4月14日、両社のレンタルシステムに係る基盤サービス「X-Rentalオープンプラットフォーム」(クロスレンタルオープンプラットフォーム)の共同開発・運用に合意したと発表した。

具体的には、パレットをはじめとする物流機器の循環型運用に必要なサービス基盤の共同開発・運用により、顧客サービスの利便性向上、両社の合同回収等の効率化を図って、物流DX・ホワイト物流を促進する。

<X-Rentalオープンプラットフォーム>
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「X-Rentalオープンプラットフォーム」では、1.Webポータルサービス、2.サポートセンターサービス、3.RTI(リターナブル輸送機器)循環流通サービスを2023年秋以降に提供開始予定。

このサービスは、パレットなどリターナブル輸送機器をレンタル提供する企業やシェアリング提供する企業が、それぞれの顧客に提供する機能を共有する基盤。利用者の視点では、複数の事業者共通のインターフェースとなる。

JPRとuprは、競合企業として互いにレンタルパレットの普及を進めており、物流現場では両社のパレットが同時に取り扱われるシーンが増えてきた。製造業、物流事業者、卸売業・小売業へと連なるサプライチェーンは、多様な企業がオープンに繋がりあっており、両社のパレットの流れが重なり合う物流現場では、2社のパレットをそれぞれ返却する手間や、複数のシステムへ入力する煩雑さが生じてきた。

これは、新たにパレット輸送に取り組もうとする企業にとって、導入ハードルの一つとなりうるもの。JPRとuprはこうしたハードルを除くことで、レンタルパレットの循環利用の普及を促進し、人手不足による物流危機の回避や、環境負荷低減といった社会の要請に応えていくとしている。

今後、JPRとupr両社は合意に基づいてX-Rental運営委員会を共同で組織し、サービスの開発・提供を行う。2023年9月にプラットフォームの運用を開始し、2024年以降他の事業者へのプラットフォームの公開を行っていく計画だ。

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