商船三井は5月9日、日本シップヤードと新来島どっくとの間で、環境負荷の低いLNG(液化天然ガス)を主燃料とする7000台積み自動車船4隻の新造船建造について合意したと発表した。
この船は2024年に竣工予定のLNG燃料自動車船4隻に続く第二弾となり、2024年から2025年にかけ順次竣工する予定。これにより、商船三井が建造を決定しているLNG燃料自動車船は計8隻となる。こうした取り組みを通じて、完成車のゼロ・エミッション輸送という新たな価値提供およびステークホルダーから選ばれ続ける企業を目指し更に前進するとしている。
今回のLNG燃料自動車船の追加建造決定やこれまで商船三井グループが取り組んできたLNG燃料船案件、また、バイオ燃料やアンモニア等の導入検討も含め、今後も船舶のクリーン代替燃料の導入を更に推進し、GHG排出削減に貢献する。
商船三井グループは、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目指し、2021年6月に「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」を策定した。その実現に向けた「クリーン代替燃料の導入」戦略として、2030年までにLNG燃料船を約90隻投入する予定。LNG燃料は、従来の燃料油に比べて、温室効果ガス(GHG)である二酸化炭素(CO2)では約25~30%、硫黄酸化物(SOx)では100%の排出削減効果が見込める。
商船三井/事業特化サイト刷新、省エネや脱炭素の取り組みアピール