SGホールディングスは6月8日、成長戦略の一つとして策定した「DX戦略」に基づく「サービスの強化」「業務の効率化」「デジタル基盤の進化」の一連の取り組みが評価され、経済産業省と東京証券取引所が共同で実施する『DX銘柄2022』に選定されたと発表した。
昨年の『DX銘柄2021』に続き、2年連続での選定となる。
<DX銘柄2022>
DX銘柄とは、東京証券取引所に上場している企業の中から、企業価値の向上につながるDXを推進し、優れたデジタル活用の実績が表れている企業を選定して紹介するもの。今年は33社が選定されている。
<SGホールディングスグループのDX戦略 目的と施策のイメージ図>
同社グループが取り組む3つの施策のうち、「サービスの強化」では、宅配便にとどまらない総合物流ソリューションの提供を強化するため、顧客・同業他社との連携を深める物流プラットフォームサービスを構築・拡充。
「業務の効率化」では、AI・ロボティクスなどの技術を活用し、ドライバーの業務や庫内業務、それらを支えるバックヤードのオフィス業務の効率化・自動化に取り組む。
さらに「デジタル基盤の進化」では、2005年から2017年にかけて、オープン化されたグループ共通プラットフォームにグループ各システムを整理統廃合し、経済産業省が指摘した「2025年の崖」を克服。こうした環境を生かし、市場ニーズの変化に迅速に対応すべく、佐川急便の営業部門にSGシステムのアジャイル開発専門部隊をおき、システム構築やアプリ開発などを機動的に行っている。
これらの取り組みに加え、戦略策定を担うSGホールディングスを筆頭に、佐川急便・SGシステムがグループ一丸となってDX推進に取り組んでいることも評価され、DX銘柄選定につながったという。
SGホールディングスグループは、今後もオープン化されたグループ共通プラットフォームをベースに、トータルロジスティクスの機能を強化。同業他社やベンチャー企業を含めた幅広いパートナーとの連携や、IoT・AI・ロボティクスなどのテクノロジーを活用することで、更なるDXを推進し、顧客と社会にとって最適なソリューションを提供していくとしている。