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日本船主協会/海運について出前授業を名古屋市の小学校で実施

2022年10月26日/CSR

日本船主協会は10月25日、日本海事広報協会、日本船長協会およびフジトランスコーポレーションと協力し、名古屋市立大高小学校5年生約100名(3クラス合同)を対象に、貿易、海運の重要性や輸送に関わる仕事について出前授業を行ったと発表した。

<出前授業の様子>
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<クイズ形式での授業では多くの児童が手を挙げて参加>
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前半は日本海事広報協会および日本船主協会より貿易と海運の重要性について、後半はフジトランスコーポレーションと日本船長協会より自動車荷役ならびに船員の仕事など実際の現場で働く人ならではの話を行った。

児童が楽しく学べるようクラス別対抗のクイズ形式で進めていき、まずは、島国である日本の特徴(エネルギー資源や食料に乏しい)や、愛知県の一大産業である自動車にも触れながら貿易の概要について紹介しつつ、エネルギー資源(鉄鉱石)の輸入割合に関してのクイズを実施。

次に、海上輸送手段の一つとしてコンテナを取り挙げ、児童にコンテナ型の小物入れを配布し、何故色が異なるのかに関するクイズを実施。中に入れた消しゴム(サッカーボール/フライドポテト)をヒントに考えてもらうとともに、ドライコンテナやリーファーコンテナ以外にも、運ぶものに応じて様々なコンテナがあることを説明した。

その他、自動車を輸出する自動車専用船については一度に運べる台数(約8000台)に関するクイズを出すなど、製造から海外に輸出され販売されるまでの一連の流れの中で、1.車を製造する仕事、2.車を港までトラックで運ぶ仕事、3.自動車の荷役をする仕事、4.自動車船を動かす船員の仕事、5.自動車船を造る仕事、など多くの仕事が存在する事を伝えた。

<担当者は仕事着に着替えて説明>
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<船長の服装にも着替えて登場>
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後半は、担当者に仕事着に着替えて登場してもらい正解を発表、児童たちから拍手で出迎えられた。

その後、フジトランスコーポレーションより名古屋港の特徴(取扱荷物量日本第1位、24年連続貿易黒字、自動車取扱量世界第3位)の紹介とともに、自動車の積み込む様子を画像と共に伝えた。また、同社が日本国内の自動車の約85%を運んでいることを話すと、児童たちは驚きの表情を見せていた。

最後に、日本船長協会より航海士や機関士の職務内容、船上で働く船員の人数、船内設備、船上での過ごし方や船員だからこそできる体験や見られる景色について、写真や動画も用い紹介した。児童たちは特に船内の居住環境や船上から見たオーロラをはじめとした絶景に興味を惹かれている様子だった。

終了後児童からは「貿易や船の大切さがわかった」、「楽しかった」と感想があり、教員からも「児童たちも興味深く楽しそうに話を聞いており、自身の将来の仕事についても考えてもらえる貴重な学びの場になったのではないか」との声が寄せられた。

同協会は、今後も海事関連諸団体などと連携しながら、海事産業をより教育に取り上げてもらえるよう広報活動に注力していくとしている。

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