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ESR/尼崎DCが「2022年照明施設賞」を照明学会より受賞

2022年11月01日/物流施設

ESRは11月1日、「ESR尼崎ディストリビューションセンター」が『2022年照明施設賞』(主催:照明学会)を受賞したと発表した。

<ESR尼崎ディストリビューションセンター外観夜景>
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「ESR尼崎ディストリビューションセンター(DC)」は、「殺風景になりがちな物流施設において、建築計画と照明計画がコンセプトから器具形状、建築ディテールにまで、融合がよくできており、温かみのある空間演出をし、照明エネルギーの35%削減も達成した」点が評価され、照明学会による「2022年照明施設賞」を受賞した。なお、全国49施設の受賞施設のうち、物流施設は尼崎DCのみ。

<エントランスホール>
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「照明施設賞」は、国内各地域における照明利用の水準を高め,照明技術の発展と普及に貢献し得る優秀な業績を顕彰するもので、住宅・事務所・店舗などの建築、公共・交通施設、景観や行事の演出など屋内外を問わず広範囲を対象としている。

尼崎DCは兵庫県尼崎市末広町に2020年6月30日に竣工した延床面積38万8570m2を誇る6階建て・マルチテナント型物流施設。阪神工業地帯中核エリアの陸海空の結節点にあり、関西圏の消費地へのエリア配送及び日本全国への広域配送が可能で、世界各国との輸出入サービスも提供できる関西圏屈指の物流拠点で、現在満床稼働している。

<エレベーターホール>
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<1階ラウンジ>
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尼崎DCは三方を海に囲まれ、かつて大型火力発電所があった場所に所在しており、近代産業発展の記憶を残すために「大地の記憶を継承する」をコンセプトに建築計画を立てた。ESRの基本理念である「HUMAN CENTRIC DESIGN.」に基づき、ラウンジ、ショップ、託児所、緑豊かな憩いの空間を創出し、施設利用者にとって快適で五感を刺激する魅力的な空間となるよう、細部にわたって照明計画も立てている。2021年には施設利用者の増加に伴い、1階倉庫の一部を改修し、新しいラウンジを増設した。

また、全館LED照明およびに 事務所に⼈検知センサーを設置し、人の在/不在を感知しゾーン単位で明るさを自動制御することでエネルギー消費を最小化し、最適化を実現するエネルギー制御システムを導入するなど、環境配慮型照明システムを全館に導入している。

このほか、年間出力量2MW規模の太陽光発電システム、電気トラック・自動車向けの高速充電ステーションなど環境配慮型の設備を多数導入しており、その評価としてCASBEE Aランク認証を取得。さらに、敷地内にビオトープエリアを設け、ABINC認証も2020年に取得しており、自然と共生する物流施設の実現にも取り組んでいる。

■ESR尼崎ディストリビューションセンター 施設概要
所在地:兵庫県尼崎市末広町1-5-1
敷地面積:19万4428m2(5万8815坪)
延床面積:38万8570m2(11万7542坪)
構造:地上6階建 RC+S造 耐震構造
用途地域:工業専用地域
企画設計・マスタープラン:ESR(スチュアート・ギブソン、武田 諭、落合亮太)
設計:大成建設一級建築士事務所 <ラウンジ・託児所デザイン>タカトタマガミデザイン <ランドスケープデザイン>a+L/渡辺美緒デザイン事務所
施工:大成・長谷工・錢高・ノバック・神鋼興産建設特定建設工事共同企業体

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