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阪急阪神エクスプレス/医薬品航空輸送で仏企業とコラボ

2023年02月27日/国際

阪急阪神エクスプレスは2月7日、「環境にやさしいビジネスモデル」を推進するアンバリゾ社(本社・フランス)とのコラボレーションにより循環型クールチェーンサービスを構築したと発表した。3月1日から医薬品の航空輸送を中心にサービスを開始する。

<保冷梱包資材 アンバリゾ社製「パレットシッパー」>
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クールチェーンに使用する保冷梱包資材は、アンバリゾ社製の「パレットシッパー」。温度管理のトライアル輸送(プロセスマッピング)における欧州向けの事例では、神奈川県内の顧客物流倉庫に「パレットシッパー」(保冷梱包資材)を搬入し、組立て、貨物搬出、保冷車輸送し、同社成田国際ロジスティクスセンター(NGLC)搬入。その後、航空会社上屋から航空機に搭載し、アムステルダム空港到着後、提携保冷倉庫に搬入、顧客指定倉庫まで保冷車輸送し納品完了まで全工程で79時間だった。

同サービスの特長は、大型サイズの保冷梱包箱を標準装備し、利便性が向上すること。また、発着地双方で、CEIV Pharma認証・GDP認証取得事業者が対応(提携先含む)し、+2℃~+25℃の温度帯で管理できることだ。輸送後の梱包資材、保冷剤はアンバリゾ社が無料回収可能し、再利用・リサイクルを通じてCO2排出量削減にも貢献する。さらに海外発サービスとして、ベトナム発欧州向サービスも同時にスタートするという。

同社は、今後も高度な輸送品質と安全性を保証するとともに、環境への負荷を軽減する医薬品物流のネットワークを拡充していくとしている。

■保冷資材概要
名称:アンバリゾ社製「パレットシッパー」
サイズ:3種類
外寸(単位mm)で大型2400×1545x1575、中型1545×1315x1575、小型1545x1170x1575
管理温度帯: 冷蔵(+2℃~8℃)、定温(+2℃~+25℃)
保冷剤:PCM(Phase Change Material、位相変化)保冷剤、水性保冷剤
温度維持可能時間:最大189時間

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