商船三井は3月6日、タイ発電公社(EGAT)、泰国三菱商事会社ならびに千代田化工建設と、タイ南部での再生可能エネルギー由来のクリーン水素・アンモニア バリューチェーン構築に関する覚書を締結したと発表した。
2023年3月4日に東京で開催されたアジア・ゼロエミッション共同体(Asia Zero Emissions Community、以下「AZEC」)閣僚会合で覚書の署名式が行われた。
覚書では、タイでの脱炭素目標の達成に向け、タイを代表する国営発電公社である EGAT に対し、商船三井、泰国三菱商事、千代田化工建設が協力して脱炭素事業に取り組むことを定めている。共同検討を通して、タイ南部での再生可能エネルギー由来のクリーンな水素・アンモニアの製造、貯蔵、輸送と利用、そしてタイ国内外へ供給するための一連のサプライチェーンを構築することを目指している。
日本政府の掲げるAZEC構想の中では、タイは重要国と位置付けられており、今後さらにカーボンニュートラルに向けた動きが加速していくことが予想される。この覚書を通じて同社は、主に資源・エネルギー運搬に関する豊富な経験と知識から水素・アンモニアの安全かつ効率的な輸送手段・方法について検討する。
また、タイのエネルギー・電力業界のトッププレイヤーである EGAT、タイでの知見と豊富なネットワークを有する泰国三菱商事、世界各地でプロジェクトを手掛ける総合エンジニアリング企業である千代田化工建設とともに検討業務を進めることで、タイにおけるクリーンエネルギー分野の発展、また世界各国のカーボンニュートラルに向けた取り組みに寄与していくとしている。
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