京セラは4月5日、長崎県諫早市の南諫早産業団地に半導体部材の新工場を建設すると発表。同日、長崎県および諫早市と立地協定を締結した。
＜新工場の完成予想図＞
新工場は、総額620億円を投じて建設し、2026年度の稼働を目指す。
スマートフォンなどの通信端末や半導体関連機器の小型化・高機能化、5G普及に伴う基地局やデータセンターの増設、自動車のADAS（先進運転支援システム）やEV技術の高度化等によって見込まれる需要に対応するため、半導体関連に幅広く使用されるファインセラミック部品や半導体パッケージの生産を行う予定で、2028年度に売上換算で年250億円の生産を計画している。
京セラは、新工場の建設地について、2022年12月に南諫早産業団地内の用地2区画（15万m2）を取得する申し入れを長崎県と諫早市に対して行っており、今回、土地の造成が完了した1区画（5万7000m2）について本協定を締結し、2023年10月に用地を取得する予定。残りの1区画（9万3000m2）は2024年に取得を予定している。
■新工場概要
建設地：長崎県諫早市小栗地区（南諫早産業団地内）
投資額：620億円（2028年度までの計画）
敷地面積：15万m2（2023年10月に5万7000m2、2024年に9万3000m2を取得予定）
構造・階数：鉄骨6階建て
延床面積：7万7900m2
着工：2023年度
開設：2025年度
生産開始：2026年度
製品：ファインセラミック部品、半導体パッケージなど
生産計画：250億円／年（2028年度計画）
