日鉄興和不動産は4月6日、兵庫県尼崎市で建設を進めていた物流施設「LOGIFRONT尼崎III」の竣工式を実施したと発表した。
＜LOGIFRONT尼崎III＞
「LOGIFRONT尼崎III」はトナミ運輸向けに開発した地上6階建て延床面積4万8920m2のBTS型施設で、トナミ運輸にとって国内最大の物流拠点となる。
現在の尼崎支店を「LOGIFRONT尼崎III」に移転し、倉庫1階を貨物自動車運送業の拠点、2～4階を3PL事業の新拠点とすることで、関西地区での物流機能を強化する。
＜エントランス＞
＜仮眠室＞
「LOGIFRONT尼崎III」の施設計画には、トナミ運輸の要望を積極的に反映。仮眠室、更衣室、バス・シャワールーム、洗濯コーナー等の設備を設け、貨物自動車運送業の拠点として快適な就業空間を実現したほか、1階をSRC構造にすることで南北の両面バースや防火区画の全面シャッター対応を可能とし、物流効率化が図られる施設とした。
また、BCP対策として津波・高潮を想定した受変電設備の嵩上設置の対策を実施。環境負荷軽減への取り組みとしては、全館LED照明の採用に加え、太陽光オンサイトPPAサービスの導入（設備容量1.5MW、発電量1850MWh/年）により、発電電力を共用部やテナント専有部に供給する。
＜画面中央、奥からLOGIFRONT尼崎II、III（今回竣工）、IV＞
「LOGIFRONT尼崎III」は、大阪市中心街から10km圏内に位置し、阪神高速道路湾岸線「尼崎東海岸IC」から1km、「中島IC」から4km、阪神高速道路神戸線「尼崎東IC」と「尼崎西IC」から5kmと交通利便性に恵まれた立地にある。
日鉄興和不動産は、同地が工業専用地域で物流倉庫として優れた操業環境であることなどに着目し、「LOGIFRONT尼崎III」をアマゾン専用施設「LOGIFRONT尼崎II」（2021年2月竣工）、オカムラ専用施設「LOGIFRONT尼崎IV」（2021年9月竣工）と一体で開発した。
■「LOGIFRONT尼崎III」
所在地：兵庫県尼崎市東海岸町21-10、27-2
交通：阪神高速道路湾岸線「尼崎東海岸IC」1km、「中島IC」4km
阪神高速道路神戸線「尼崎東IC」「尼崎西IC」5km
敷地面積：2万3382m2
延床面積：4万8920m2
階数：S造一部SRC造・6階スロープ型
設計工事監修：フクダ・アンド・パートナーズ
設計・施工：大和ハウス工業
着工：2021年10月
竣工：2023年3月末
