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川崎汽船等/マレーシアのエネルギー会社と脱炭素で共同検討

2023年06月19日/国際

石油資源開発(以下、JAPEX)、日揮ホールディングス(以下、日揮HD)、および川崎汽船の3社、JFEスチールは6月19日、マレーシア国営エネルギー会社Petroliam Nasional Berhad(以下、ペトロナス)と進めているマレーシアにおけるCCS(CO2の回収・貯留)に係る共同スタディと連携した、日本を起点とするCCSバリューチェーン構築を目指す共同検討についての合意したと発表した。

JAPEX、日揮グループの海外EPC(設計・調達・建設)事業会社である日揮グローバル、川崎汽船の3社(以下、検討3社)は、共同スタディにおいて、マレーシア国内でのCO2地中貯留に関する適地調査や技術的検討、ならびに同国サラワク州ビンツル地区にあるペトロナスのLNG基地からのCO2の回収・輸送や、日本を含むマレーシア国外からの将来的なCO2受け入れの可能性検討などを、ペトロナスと共同で進めている。

この一環で、検討3社が、日本からのCO2受け入れを想定した調査や候補先との対話を進めた結果、自社事業におけるCO2実質排出量削減を検討するJFEスチールと今後の方向性が一致したことから、今回4社での共同検討の実施に合意した。

4社は今後、共同検討の中で、JFEスチールの日本国内の製鉄所で排出されるCO2の分離・回収、およびマレーシアまでの液化CO2の海上輸送と受け入れまでのCCSバリューチェーン構築について、必要な設備やコストなどを含めた検討を行っていく。また、共同検討は、ペトロナスとの共同スタディにおける、マレーシア国内でのCO2の受入・貯留に係る検討とも適宜連携していく。

JAPEX、日揮HD、川崎汽船、ならびにJFEスチールの4社は、共同検討を通じた国際的CCSバリューチェーンの構築により、2050年カーボンニュートラル社会実現への貢献を目指していくとしている。

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