JR東日本グループは6月23日、ロッカーの多機能化と駅の物流拠点化を推進するため、JR東日本クロスステーションの子会社である東京ステーション・サービスのロッカー事業およびJR東日本環境アクセスのロッカー事業を統合し、2023年7月3日に「JR東日本スマートロジスティクス」を設立すると発表した。
<ロッカーの多機能化に向けた新型ロッカーの導入と実現するサービスの概念図>
設立目的の一つが、エキナカに設置しているロッカーの多機能化。これまでの預入機能に加え、予約・受取・発送機能や冷蔵機能を携えた新型ロッカーの導入を行い、エキナカに設置しているロッカーの多機能化を推進。ECで申し込んだ商品やエキナカ・駅ビル商品の営業時間外の受取、産地直送商品の受取を実現するなど、顧客のロッカー利用シーンの多様化を目指す。顧客の需要に応じて各種サービスに割り当てるロッカー口数を変動させることで、各駅のニーズに適したサービスを提供する。新型ロッカーの導入を推進し、駅の物流拠点化を実現することで、顧客の日常生活における時間価値を高め、さらには物流2024問題などの社会課題解決へ貢献していくとしている。
また、もう一つの目的が新型ロッカーの機能を活用した市中展開。ECサイトや運送事業者と連携を図ることで、新型ロッカーの市中展開を行い、顧客の豊かなくらしづくりにさらに貢献していく。