セイノーホールディングスとエアロネクスト、同社の子会社であるNEXT DELIVERYは8月29日、石川県小松市松東地区で同28日から新スマート物流SkyHubのサービスを開始するにあたり、配送拠点であるドローンデポ小松の開所式を実施したと発表した。
＜左からエアロネクストおよびNEXT DELIVERYの田路 圭輔代表、小松市の宮橋 勝栄市長、セイノーホールディングスの河合 秀治執行役員＞
新スマート物流SkyHubは、ドローン配送と陸上輸送を融合した新たな物流インフラを構築することで、地域課題の解決に貢献するもの。セイノーHDとエアロネクストが全国で推進しており、小松市は、山梨県小菅村、北海道上士幌町、福井県敦賀市、茨城県境町、千葉県勝浦市、和歌山県日高川町に続き、社会実装フェーズに入った自治体としては全国で7番目となる。
小松市の松東地区では、地域のスーパー、ドラッグストアなどと連携した買物代行サービス「SkyHub Delivery」と、フードデリバリーサービス「SkyHub Eats」を8月28日以降に順次開始し、住民ニーズに応じて商品ラインナップを充実・深化させつつ、対象エリアも広げていく予定だ。
配送の拠点であり一時保管倉庫の機能をもつドローンデポは、松東地区の「ほのぼの松東」内に設置しており、2023年度中には各運送会社と連携した共同配送の検討も開始する。ドローン配送については、複数のルートでドローン配送ができるよう準備をしており、同年度内に70日以上の運航とレベル3（無人地帯での目視外飛行）飛行でのドローン配送を目指し、秋以降からの実施を予定している。
小松市では、セイノーHD、エアロネクスト、KDDIスマートドローンとの4者間で「次世代高度技術の活用による地方創生に向けた連携協定」を2022年12月13日に締結し、同21日には連携協定に基づく取組みとして、新スマート物流SkyHubのしくみと技術を活用し、小松市の抱える地域課題の解決を目指して買物支援、物資支援などを想定して、ドローン配送サービスを主事業とするNEXT DELIVERYが実施主体となり、松東地区で日用品のドローン配送の実証実験を実施している。
