三菱造船は10月31日、フジトランス コーポレーション向けのロールオン・ロールオフ貨物船(RORO船)の命名・進水式を、山口県下関市の三菱重工業下関造船所江浦工場で行ったと発表した。
「ふがく丸」と名付けられた同船は、今後、艤装工事、試運転などを経て2024年4月にフジトランス コーポレーションへ引き渡された後、現行の「ふがく丸」の代替船として就航を予定している。
新たなふがく丸は、全長約165m、幅27.6m、総トン数約1万3000トンで、トレーラーシャーシ50台と乗用車1511台を同時積載可能。船首には垂直ステムを採用して推進抵抗を低減、高効率プロペラや低摩擦塗料の採用と併せて燃費を大幅に改善した。
また、機関室内に装備した陸上電力受電装置と港に設置予定の配電装置を接続することで、船内の発電機を停止することができ、将来的な着岸中のゼロエミッションを実現する。
さらに、現行船に比べて船幅を拡大した上で、トレーラー区画の構造を工夫して柱をなくすことにより、トレーラー旋回スペースに余裕を生み、積み付け効率を向上させている。
三菱造船/トヨフジ海運向け、3000台積LNG燃料RORO貨物船一般見学募集