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DJI/物流ドローン市場に参入、グローバルで販売開始

2024年01月11日/IT・機器

マルチコプター・ドローン事業を展開するDJIは1月11日、同社初となる配送用ドローン「DJI FlyCart 30」を、グローバル市場で販売開始すると発表した。

<初の配送用ドローン「DJI FlyCart 30」>
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同社は2006年に創業。グローバル社員が1万1000人を超える、マルチコプター・ドローンのリーディングカンパニー。本社は中国の深センにあり、アメリカやドイツ、北京などのほか日本(東京都)にも拠点を置いている。

FlyCart 30は、8枚のカーボンファイバー製プロペラを4軸に同軸配置したマルチローター構成を採用し、最大飛行速度20m/sを実現。デュアルバッテリー使用中は、最大積載量30kg、最大航続距離16kmを実現。緊急時にシングルバッテリーで運用する場合、最大積載量は40kgに増加し、最大8kmの航続距離に対応する。

また、DJI O3映像伝送システムにより、ドローンと送信機の安定した接続を最大20kmの距離で実現し、デュアル操作モードにより、簡単な操作をするだけで、異なる場所にいる2人のパイロット間で制御権限を相互に移譲することが可能(数値はいずれも参考値)。

-20〜 45℃の環境温度範囲で動作でき、最大12 m/sの風圧環境下でも飛行可能など、過酷な気象や地形条件下でも、優れた性能や安全性を発揮する。

機体を折りたためば普通自動車に乗せて運搬でき、貨物モードでは70Lケースにペイロードを収納可能。ウインチモードでは、20mのケーブルを用いて手動または自動で速度0.8 m/sの巻き上げ/下げを行い、最大40kgのペイロードを輸送できる。

<専用ソフトウェアで、ドローンによる配送を円滑化>
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専用ソフトウェアも装備。「DJI DeliveryHub」は、タスク計画、運用ステータスのモニタリング、チームリソースの集中管理、データの収集と分析に対応し、FlyCart 30による配送を体系的に管理する。FlyCart 30に搭載された高解像度FPVジンバルカメラを通して、ライブビューを確認することも可能だ。

「DJI Pilot 2」は、手動・自動飛行に対応するとともに、飛行ステータスやペイロードの状態などをリアルタイムに表示し、安全で効率的な運用を可能にする。異常気象やその他の異常事態が発生した場合も、オペレーターにリスクを警告し、代替着陸地点の管理をサポートする。

DJI DeliveryHubとFlyCart 30は、外部クラウドプラットフォームまたは外部ペイロードと併用でき、様々な業界に特有のシナリオに適応できる。

<FlyCart 30(動画)>”

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