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NXHD/名古屋鉄道と特積事業の統合に最終合意

2024年02月14日/SCM・経営

NIPPON EXPRESSホールディングスは2月14日、日本通運の特別積合せ貨物運送事業と同社の子会社であるNXトランスポート、名鉄運輸の統合について、名鉄運輸の親会社である名古屋鉄道と最終契約書を締結した。

事業統合は、日本通運が所有するNXトランスポートの発行済普通株式の全てを名鉄運輸に譲渡するとともに、日本通運を吸収分割会社、名鉄運輸を吸収分割承継会社とし、日本通運の特別積合せ貨物運送事業を吸収分割によって承継する。

日本通運は、特別積合せ貨物運送事業を分割する対価として、事業統合後に名鉄運輸の発行済み普通株式を受け取り、株式所有率を現在の20%から40%に引き上げる。

NXトランスポートの株式譲渡は4月1日、日本通運の特別積合せ貨物運送事業の分割は2025年1月1日を予定している。

日本通運と名鉄運輸は、2015年12月25日に資本業務提携契約を締結。特積み事業の分野で、一部地域での集配の共同化や拠点の共同利用などを実施し、ネットワークを部分的に相互活用することでオペレーションの効率化を図るなど、協業を推進してきた。

一方、昨今ではエネルギー価格高騰、トラックドライバー不足、働き方改革関連法の施行等に伴って、人件費、外注費の上昇などの課題が顕在化。また、国内人口の減少、産業構造の変化などの影響を受け、国内総貨物量は減少することが予想され、特積み事業の市場についても、総貨物量の大幅な増加は期待できない状況にあることから、昨今の経営環境変化に対する各種課題の解決とサービスレベルの向上を図るため、資本業務提携の強化にむけた協議を開始することを2023年5月22日に発表。また、同年8月9日には今回の事業統合について基本合意書を締結している。

NIPPON EXPRESSホールディングスでは、この基本合意書の締結以降、名古屋鉄道と事業統合に向けた協議を重ね、事業統合を実施することについて合意に達し、2月14日の取締役会での決議に基づき、最終契約の締結に至った。

事業統合により、両社グループの特積み事業を名鉄運輸に統合し、両社グループの輸送ネットワーク共同化の拡充、情報システムの共同開発・共同利用、新たな輸送サービスの共同開発など、両社グループの経営資源を相互に活用する取り組みを拡大することを通じて、経営環境の変化に対する各種課題の解決とサービスレベルの向上を図り、両社グループの特積み事業の拡大と強靭化を目指していく。

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