川崎汽船とダイトーコーポレーションは2月22日、経済産業省、環境省、国土交通省、横浜市が横浜港大黒 C-4 ターミナルに寄港している液化CO2輸送実証試験船「えくすくぅる」を2月16日に訪船したと発表した。
経済産業省では、2030年までのCCS事業開始を目指し、CCS事業に関する新たな法制度の整備を進めている。液化CO2の大量・長距離船舶一貫輸送技術の開発を目指したNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)事業で開発された低温・低圧での液化CO2輸送実証が可能な舶用カーゴタンクシステムを組み込まれ、同事業向けに運航中の「えくすくぅる」を訪船し、同事業で今後本格化する液化CO2輸送実証試験につき意見を交わした。
横浜港大黒C-4 ターミナルは川崎汽船とダイトーコーポレーションが横浜港埠頭(YPC)から借り受けて運営する完成車ターミナル。横浜市の協力を得て今回の寄港に至った。
川崎汽船は2021年度よりエンジニアリング協会の再委託先として同事業に参加し、安全な液化CO2船オペレーション技術の確立に貢献するとしている。
川崎汽船ほか/マレーシア サラワク州でのCCS事業設計を受託