NTTロジスコは2月27日、物流の2024年問題への対策強化を支援する「スマートリプパッケージ」を発表した。
NTTロジスコでは、既に、店舗や在庫拠点への納品量を平準化するデジタルBPOサービス「スマートリプ」を提供し、最適な納品量の算定・提案を実施している。
このほど、さらに「スマートリプ」に基づき物流設計も行うことで、無駄を排除し最適化された物流の仕組みを構築して物流サービスを提供する「スマートリプパッケージ」をリリースすることになった。
納品量が平準化されることで、トラックの安定的な手配が可能となり、積載率も向上する。物流の2024年問題の対策を強化し、持続可能なサプライチェーンを実現する。
特徴には、「適頻度適量」をコンセプトに、システムを活用し最適な納品数を自動計算する。データを活用し、顧客ごとの補充要件に応じて、ロットサイズの適正化や前倒し納品等のロジックを構築し、店舗や事業所への納品行数や納品体積を平準化。
また、自動化設備は最大出荷量に基づいて設計する必要があるが、「スマートリプ」により出荷量が平準化され、最大出荷量が抑制されることで、稼働率を高める自動化設備導入が可能になる。これにより設備導入の費用対効果が高まり、物流ロボットなどの自動化設備導入のハードルを下げることが可能。顧客の物流条件にフィットする自動化設備をベンダーフリーの立場で客観的に評価し、提案する。
さらに、スマートリプで納品量を計算することで、将来の出荷量を把握できるため、計画データを活用して、物流リソース(作業人員・輸送トラック・自動化設備・作業スペース)の適正配置や作業計画の精度向上が可能となる。人員計画は、熟練したスタッフの計画的な配置が可能となり、作業品質が安定。トラックの積載率の向上も実現する。併せて、将来の出荷量に基づくロケーションのABC分析を行うことで、ピッキング動線の短縮に向けてロケーションを見直すなどの先行改善が可能となり、作業効率を向上させる。