日本GLPは埼玉県上尾市で延床面積が10万4951.51m2のマルチテナント型物流施設「GLP 上尾」が竣工したと発表した。
＜「GLP 上尾」施設外観＞
＜位置図＞
「GLP 上尾」は、事業所および、一般消費者向けECを運営するアスクルとの賃貸借契約により、満床となっている。
「GLP 上尾」は、“Co,Well-Being”を開発コンセプトに掲げ、施設で働く人々と地域住民の人々にウェルネスを提供する施設として開発された。外構、外観、内装に至るまで、施設全体で自然との一体感を生み出すバイオフィリックデザインを導入し、施設を利用する人々や近隣の人々が日々の生活の中でみどりとの繋がりを感じられるような設計にしている。敷地前面は「GLP Ageo Promenade」として地域に開放し、中央広場や子供の遊びを誘発するゾーンを計画することで、施設で働く人々にとっては緑豊かな通勤路を、地域住民の人々には遊歩道としての利用を促進する。
＜GLP Ageo Promenade＞
＜中央広場＞
＜5階のカフェテリア＞
＜みどりのバルコニー＞
＜エントランス＞
1階エントランスは、ファサードや外構との繋がりを意識したデザインを採用し、明るく爽やかな出勤時間を演出する。5階のカフェテリアには植栽を配置し、森の中にいるような空間を計画した。これにより、外部の緑化バルコニーとの繋がりを強化し、よりリラックスできる空間を提供する。
日本GLPの物流施設としては初めての試みとして事務所前に設置した「みどりのバルコニー」は、壁面緑化を施し事務所内からの緑視率を約12％に高めることで、働く人々の創造性や生産性、幸福度の一層の向上に寄与し、入居企業の安定した雇用をサポートする。
また、外部から見える「みどりのバルコニー」の壁面は、物流施設らしからぬ特徴的なファサードデザインを創出し、住宅街の中の物流施設という新しい姿を提示している。
施設の立地では、首都圏中央連絡自動車道（圏央道）「桶川加納 IC」より約 7.5km、東北自動車道「岩槻IC」から約 10.5km、そして首都高速道路「与野 IC」より約 11.0km の場所に位置し、関東一円から東北エリアまでを網羅できる、物流拠点として優れた立地。JR 高崎線「上尾駅」から約 1.2km（徒歩約 15 分）の徒歩圏内、JR 高崎線「宮原駅」からはバスで約 9 分と公共交通機関でのアクセスが容易だ。
従業員専用のシャトルバスが運行予定。施設周辺には住宅地が広がっていることから、雇用確保の点において優位性がある。
サステナビリティの取り組みでは、災害への対応で立地する土地は液状化・洪水・地震のいずれにおいても災害発生リスクが極めて低く、社会インフラの一つである物流を止めない施設としての活用が期待できる。また、停電対策として23時間以上の非常用発電機を導入し、停電時でも施設設備の利用を可能とするほか、地震対策として免震PC造を採用し建物の安全性を確保している。
＜太陽光発電スキーム図＞
そして、再生可能エネルギーの活用として、環境対策として、発電容量 1.2MW の自家消費型の太陽光パネルを設置し、入居企業の脱炭素化に向けたサステナブルな取り組みをサポート。環境認証の取得ではCASBEE A 認証、ZEB 認証を取得済みだ。
■施設概要
施設名：「GLP 上尾」
所在地：埼玉県上尾市愛宕 3-1-22
敷地面積：4万5922.36m2
延床面積：10万4951.51m2
構造：地上5階建て、免震PC造
着工：2022年10月
竣工：2024年3月末
認証取得：CASBEE A 認証、ZEB 認証取得
