商船三井 CVC(MOL PLUS)は4月3日、海運企業・船員向けアプリケーションプラットフォームを提供する FrontM Limited(FM 社)への出資を決定したと発表した。
FM社は、海運業界で唯一、海運企業・船員向けの包括的なアプリケーションプラットフォームを提供している。このプラットフォームでは、FM社開発のオンライン健康診断アプリや船員業務の学習ツール、船員同士の交流が可能なソーシャルネットワーキングサービスなどにアクセスでき、船員の健康、エンゲージメントを向上させる。このプラットフォームはエッジ・アーキテクチャ(デバイス、サーバー、クラウド上で情報の処理を行い、通信の遅延低下、ラグの減少を実現するシステム構造)により、海上でも安定した通信を行うことができる。
MOL PLUS は、FM社のアプリケーションプラットフォームが船員の健康課題、通信課題の早期改善・解決に大きく寄与することに期待し、今回の資金調達に参画する。既に商船三井保有船での利用トライアルを開始しており、今後は共同開発や商船三井グループ船舶・関連船主への展開を推進するほか、FM 社の戦略的パートナーや株主と共に海運業界の DX を推進する。
■出資先概要
会社名:FrontM Limited
設立:2016年
本社所在地:International House, 36-38 Cornhill, London, EC3V 3NG, UK
事業内容:海運企業・船員向けアプリケーションプラットフォームの提供
https://frontm.com/