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東急不動産/大阪市で2物件、冷凍冷蔵倉庫事業に本格参入

2024年04月08日/物流施設

東急不動産は4月8日、「大阪府大阪市住之江区南港東計画」と「大阪府大阪市西淀川区計画」の2物件で冷凍冷蔵倉庫事業に本格参入したと発表した。

冷凍・冷蔵品を一時保管する倉庫は、世帯人員の変化や「ふるさと納税」制度の利用拡大などによる冷凍・冷蔵食品の消費量増加、フロンガス規制による古い冷凍冷蔵倉庫の建て替えなどを背景に需要が高まることが予測されている。同社は大阪府大阪市内で計画中の2物件に参画し、今後は国内各地で積極的に拡大していく予定としている。

「大阪府大阪市住之江区南港東計画」は、同社が2024年1月31日付で、組成した合同会社において大阪府大阪市住之江区南港東所在土地における信託受益権の一部準共有持分を霞ヶ関キャピタルより取得し、冷凍自動倉庫の開発事業に参画した。今後は、共同事業者4社とともに、開発を進めていく予定だ。

また、 「大阪府大阪市西淀川区計画」は、2024年1月31日付で、大阪府大阪市西淀川区中島の冷凍冷蔵倉庫を取得するため、特定目的会社に出資した。今後は同社を中心にリーシング活動を実施していく予定だ。

なお、冷凍冷蔵倉庫は一般的に40年超が施設寿命と言われているが、建替え及び設備の更新には多額の資金が必要となる。近年は建築費の高騰や用地不足により建替が進みにくい事情もあり、築古施設の割合も年々増加している一方で、2030年には既存の多くの施設で冷媒として使用されてきたフロンガスの規制・全廃が予定されている。

こうした社会課題の解決に向け、同社は環境に配慮した設備を有した冷凍冷蔵倉庫の開発・投資事業に本格参入するとしている。

■「大阪府大阪市住之江区南港東計画」概要
所在地:大阪府大阪市住之江区南港東
アセットタイプ:冷凍自動倉庫
敷地面積:1万7355m2
延床面積(予定):3万6415m2
着工予定時期:2025 年春頃
竣工予定時期:2027 年秋頃

■「大阪府大阪市西淀川区計画」概要
所在地:大阪府大阪市西淀川区中島
アセットタイプ:冷凍冷蔵倉庫
敷地面積:9107m2
延床面積(予定):1万8594m2
竣工予定時期:2025 年春頃

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