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JPRとupr/パレット循環利用拡大へ、共有サービス基盤を本格稼働

2024年05月07日/IT・機器

日本パレットレンタル(JPR)とユーピーアール(upr)は5月7日、両社の共通のサービス基盤「X-Rentalオープンプラットフォーム(XROP:クロップ)」の共同運用を本格的に開始したと発表した。

これにより両社の顧客はJPR、uprのパレットの発注・返却、受払い、問い合わせなどの機能やサービスをワンストップで受けることが可能となる。あわせて、両社間で実施しているパレット回収における輸送車両の共同運行などを拡大する。

<サービス基盤を共有化>
q0507jpr - JPRとupr/パレット循環利用拡大へ、共有サービス基盤を本格稼働

両社はパレットなど物流容器の循環型運用に必要なサービス基盤の共通化を推進する「XROP」の共同開発と運営に2022年4月に合意。JPRは2023年11月に先行して「XROP」を介したサービスの提供を開始している。このほどuprが「XROP」への移行を完了したことから、両社での本格運用を開始する。

両社はともに国内シェア上位を保有するパレットサプライヤー。今後、他のレンタル事業者や自社で物流容器を所有・運用する企業などに「XROP」への加盟を募り、サービスの提供範囲を拡大する計画だ。これにより既存のユーザーだけでなく、これからパレットを活用しようとする企業の導入ハードルを下げ、産業界全体にパレットが活用しやすい環境を創出する。また「XROP」により、物流現場の業務負荷の軽減、コスト低減を実現し「2024年問題」の解決に貢献したいと考えている。

「XROP」は両社のシステムを共通化するだけでなく、多様なアプリケーションとの連携できるのが特徴。JPRは納品伝票電子化や共同輸送マッチングサービス、バース予約システムの連携を実装済み、または計画中。uprはアクティブRFIDタグを搭載したクラウド型パレット管理システムやAI画像診断を用いたパレットカウントアプリとの連携を予定している。

さらに第三者が提供するソリューションとも連携可能で、両社は「XROP」により、顧客企業が進めるデジタルトランスフォーメーションの取り組みを支援していくとしている。

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