日本郵船は5月22日、フィリピン・マニラで同月17日に開催されたアジア開発銀行主催の「Asia and the Pacific Transport Forum」に初参加し、小泉 卓也 脱炭素グループ長が同社の脱炭素戦略について講演したと発表した。
海事産業から唯一の登壇となった小泉 脱炭素グループ長による発表(テーマは「”Role of Biofuel and Just Transition in Maritime Decarbonization”」)では、温室効果ガスの段階的な排出量削減が求められる中、バイオ燃料が脱炭素化を進める海運業界で重要な役割を担う可能性があることを強調した。
同社では、重油に代わる舶用燃料としてCO2排出量削減の観点から注目されているバイオ燃料について、連続使用によって船舶に生じるさまざまなリスクを評価するため、シンガポールを拠点とする非営利団体 Global Center for Maritime Decarbonization(GCMD)と、船上でのバイオ燃料の継続的な使用を試みる6か月間の共同プロジェクトを設立。得られた知見を、バイオ燃料の継続的で広範な使用に利用されるガイドラインとして公開することを予定している。
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