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三井不動産/宮城県名取市に4.5万m2のマルチ型物流施設竣工

2024年05月24日/物流施設

三井不動産は5月24日、宮城県名取市に「三井不動産ロジスティクスパーク仙台名取Ⅰ(MFLP 仙台名取Ⅰ)が4月30日に竣工したと発表した。

東北圏初の三井不動産の物流施設となる。

<MFLP 仙台名取Ⅰ>
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「MFLP 仙台名取Ⅰ」は、東北圏初の三井不動産の物流施設事業であり、「物流の2024 年問題」の解決策のひとつである東北6県および首都圏をつなぐ「中継輸送」のハブ拠点となる好立地に位置する。

「MFLP 仙台名取Ⅰ」は、仙台東部道路「名取中央」スマート ICから約900m、国道4号線に至近で、東北6県の物流ハブとなる恵まれた交通環境に位置しており、首都圏と東北圏を繋ぐ「中継輸送」拠点としての活用や東北6県への足元配送にも適している。また、仙台港や仙台国際空港へのアクセスも至便。特に約900mでアクセス可能な仙台東部道路は、首都圏と宮城県を結ぶ常磐自動車道に直結する物流の重要ルートであり、「物流の2024年問題」への対応として、多くの企業が首都圏と東北圏の間の配送拠点の再編や「中継輸送」拠点を検討するニーズに対応する。

仙台空港アクセス線「杜せきのした」駅より徒歩12分と従業者の通勤利便性に優れており、企業の人材確保においても大変優位性のある立地だ。

<1階ラウンジ>
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<エントランスホール>
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<3階ラウンジ>
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施設面では、トラックバースは40ftコンテナ車両に対応、1階倉庫床の積載荷重は 2.0t/m2(他フロアは1.5t/m2)、有効天井高は 5.6m以上(2階のみ7.2m)としており、さまざまな保管ニーズに応える。

また、休憩時にリフレッシュできるラウンジを2か所に設置、ラウンジでのWi-Fi の提供や24時間無人コンビニの導入、ドライバー休憩所など、快適で働きやすい環境を提供する。

共用部は「アーキボックス」がデザイン・監修し、自然を内部に取り込みながら、働く人が気持ちをリセットできる居心地の良い空間づくりを目指した。エントランスホールには宮城で採掘される秋保石を使用、間接照明を用いて柔らかい雰囲気を演出している。

屋上に設置予定の太陽光発電パネルによる創エネ、屋内照明のLED化による省エネなどにより、年間の一次エネルギー消費を実質的にゼロとする『ZEB』認証、DBJ Green Building 認証を取得予定。

また、物流の2024年問題に対応するため、ドライバーの荷待ち時間削減に寄与する Hacobu の「MOVO Berth」(バース予約システム)を標準採用している。今後、「バース予約システム」にトラック車番認証システムを連携させ、トラック入庫の事前把握と準備によるドライバー業務の一層の効率化を支援できるよう、検討を進めていくとしている。

<名取市・三井不動産の防災協定締結式>
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また、地域の防災力向上に貢献する緊急指定避難場所として整備しており、5 月23日に名取市・三井不動産の防災協定締結式を執り行った。東日本大震災級の津波が発生した際にも荷物や施設設備の浸水を防ぐため、建物床高さを想定浸水レベルよりも高い位置に設定し安全性を確保する等、BCP(事業継続計画)対応を充実させている。物流業界および地域の課題解決に寄与するとともに持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

<広域図>
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<狭域図>
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■施設概要
名称:三井不動産ロジスティクスパーク仙台名取Ⅰ(MFLP 仙台名取Ⅰ)
所在: 宮城県名取市飯野坂字南沖七十四番一号
敷地面積:2万60m2(6068.15坪)
延床面積:4万5072m2(1万3634.28坪)
規模・構造: 地上4階建て・S造
設計者・施工者: 西松建設
共用部デザイン・監修:アーキボックス
竣工: 2024年4月30日

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