川崎汽船は5月30日、ジャパン マリンユナイテッド津事業所で建造中だった、液化天然ガス（LNG）を主燃料とする21万重量トン型ケープサイズバルカー「CAPE HAYATE」が竣工したと発表した。
＜「CAPE HAYATE」＞
「CAPE HAYATE」は、ばら積み船としては初となるLNGを主燃料とする二元燃料ディーゼル機関を搭載したケープサイズバルクキャリア。JFEスチールと長期連続航海契約を締結しており、顧客の海上輸送における脱炭素化に寄与する。
LNG燃料は従来の重油燃料に比べて温室効果ガス（GHG）の一つである二酸化炭素（CO2）の排出を25％～30％、硫黄酸化物（SOx）の排出をほぼ100％、窒素酸化物（NOx）の排出量を約75％削減できる見込みで、IMOのNOx3次規制に対応している。
またWinGD社による最新の二元燃料電子制御エンジンを採用しており、LNG燃料使用時に排出されるメタンを低減。さらに風力を利用した自動カイトシステムの搭載によるCO2削減を目指す。
■概要
主要寸法：全長 299.99m x 幅 50.00m x 深さ 25.00m x 喫水 18.436m
載貨重量：21万870トン
総トン数：11万439
主機関：DU-WinGD 7X62DF-2.1
航海速力：14.0ノット
船級：日本海事協会（ClassNK）
船籍：日本
建造所：ジャパン マリンユナイテッド 津事業所
