東京都は、東京港の外貿コンテナターミナルに搬出入に来るトラックが集中する時間を分散させ、待ち時間を短くしようと、都と協力してモデル事業に取り組む荷主企業を募集している。
物流の2024年問題を背景としたトラックの輸送力不足を解決するため、都が「東京港オフピーク搬出入モデル事業」として実施する。物流の効率化に向けたプロジェクト「東京物流ビズ」の一環。
東京港と日本全国の間のコンテナ貨物輸送の多くはトラックが担い、慣習化された配送サイクルなどによりトラックの来場は午後や夕方に集中するのが現状。
都としては、トラックの来場時間を分散させ、コンテナターミナルのゲート前混雑を解消するには、午前中など比較的空いている時間帯を利用する「オフピーク搬出入」の取り組みが重要との考えだ。
募集する事業は、コンテナの搬出または搬入を行うトラックの来場時間を、荷主が物流事業者などの協力を得て午後や夕方から午前中にシフトさせる取り組み。
採択する事業は1件で、シフト後の輸送コストの差額や追加経費について最大500万円を支援する。
対象者は東京港を利用して輸出入を行う荷主企業だが、荷主企業が他の荷主企業や物流事業者、陸運事業者などとコンソーシアムを組み応募することもできる。
申請受付は8月28日まで(関心の表明は8月21日まで)。選定結果は9月中旬に公表の予定。
■東京港オフピーク搬出入モデル事業
https://www.nri.com/jp/service/mcs/koubo/offpeak_ext
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