日本GLPは9月30日、熊本県大津町で延床面積約1万3200m2の物流施設「GLP熊本大津」を着工したと発表した。
2025年10月末に竣工の予定で、半導体やパソコン・サーバーなどを輸送する近鉄ロジスティクス・システムズの専用施設になる。
施設の特長は、地上4階建てボックス型で、荷物用エレベーターと垂直搬送機を設け、効率的なオペレーションが可能なこと。 床荷重は1.5t/m2と重量のある荷種にも対応する。
全館に空調設備を設け労働環境を整えたことや、LED照明を導入し入居企業の脱炭素化を後押しすることなども特長だ。
立地としては、熊本空港から約7km、九州縦貫自動車道の「熊本IC」から約11km、「益城熊本空港IC」から約16kmとアクセスが良く、九州全域への広域配送拠点となる。
さらには、半導体関連企業やメーカー企業が集積する産業団地の近隣に立地。半導体関連の部品や精密機械の保管拠点としても、先進的物流施設への需要が高いエリアに位置する。
九州地方における半導体産業の隆盛が顕著ななか、日本GLPと近鉄ロジスティクス・システムズは用地取得の段階から密にコミュニケーションを取り、半導体産業団地と熊本空港との結節点となる立地を選定。
日本GLPは「九州における半導体戦略をサポートする物流施設になる」としており、これを皮切りに、九州エリア全体での事業機会の拡大を目指すという。
■施設概要
施設名:GLP熊本大津
所在地:熊本県菊池郡大津町大字杉水3713-1他
敷地面積:約6400m2
延床面積:約1万3200m2
構造:地上4階建て、耐震S造
着工:2024年10月
竣工:2025年10月末(予定)
認証取得:CASBEE認証(予定)
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