日本貨物鉄道(JR貨物)が10月17日に公表した9月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが144万3000トン(前年同月比9.5%減)、車扱が63万5000トン(3.2%減)で、合計207万8000トン(7.7%減)だった。
<9月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,443 | 635 | 2,078 |
前年比(%) | -9.5 | -3.2 | -7.7 |
9月は台風10号などの自然災害に加え、輪軸組立作業における不正行為に伴う貨車緊急点検により、一時的に列車の運行を停止させたこともあり多数の列車に運休や大幅な遅れが生じたほか、一部貨車の運用停止に伴う編成両数の減の影響もあり、輸送実績は前年を下回った。
コンテナは、上記の輸送障害や不正行為の影響があり、積合せ貨物、食料工業品、農産品・青果物等を中心にすべての品目において前年を下回る実績となった。
車扱は、石油が不正行為に伴う列車運休の影響があったものの、堅調な荷動きにより全体では増送となった。一方、石灰石は顧客の設備改修に伴う出貨調整により前年を下回った。