日本パレットレンタル(JPR)が、「パレットの日」(11月12日)にちなみ、パレットを活用した輸送がトラックドライバーの荷物積み下ろし時間短縮につながっていることなど、データや最新の動向を紹介し、活用をアピールしている。
JPRは、パレットについて「ごくシンプルな道具だが、企業間で輸送に使用することによって、トラックドライバーが手作業で荷物を積み下ろしする負荷が軽減できるほか、CO2排出の抑制など環境負荷の軽減にも効果を発揮する」と紹介。
トラックドライバー不足を背景とした2024年問題の解決にも役立つものだとし、データを挙げて注目を促している。
JPRによると、JPRが提供するレンタルパレットを活用した輸送は増加。ドライバーの労働時間に上限が設定された2024年4月以降、商品輸送等に使われたJPRレンタルパレットは、前年同期比約6%、約339万2000枚増加した。
物流現場で収集したデータでは、手荷役をパレットに変更することで、荷物の積み下ろしにかかる時間は1パレット当たり384秒から95秒へ、289秒短くなる。
JPRの試算だと、レンタルパレット活用によって、ドライバーが荷物の積み下ろしにかける時間は最大で約27万時間(約339万2000枚×289秒)短縮した計算になるという。
さらには、政府の設置した「官民物流標準化懇談会 パレット標準化推進分科会」が、標準パレットをレンタル方式で共有しパレット輸送を促進する方向性を示していることや、2024年5月15日に公布された改正物効法でもパレット輸送の導入を具体策の一つとしていることを紹介。
実際に導入するには、倉庫設備の更新など投資が必要な場合もあるため、JPRは「今後数年にわたって、レンタルパレットの利用増加が起きる」と予測し、「より多くの人にパレットのことを知ってほしい」とアピールしている。
なお、「パレットの日」は、11型(1100mm×1100mm)と12型(1200mm×1000mm)をアジア共通の規格にしようと、アジアパレットシステム連盟が定めたもの。
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