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ヒューテックノオリン/冷凍食品の共同配送のリードタイムを1日延長へ

2024年12月25日/3PL・物流企業

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ヒューテックノオリンは12月25日、冷凍食品の共同配送において、出荷指示の受信日から、納品先への納品日までの日数(リードタイム)を、従来「翌日」としていたものを、全て「翌々日」に2025年6月より変更する方針だと発表した。

<リードタイムの変化>
20241225hyutec - ヒューテックノオリン/冷凍食品の共同配送のリードタイムを1日延長へ

移行準備期間は オーダー受信日が、2025年1月1日~2025年5月31日、切替日が 2025年6月2日オーダー受信日より。なお、遠隔地など従来よりリードタイムが 2日以上あった荷主については、個別の対応となる。

近年の物流業界をとりまく環境は、働き方改革関連法によるドライバーの時間外労働時間の上限規制のため、輸送能力の低下が懸念される、いわゆる「物流 2024 年問題」がある。物流の適正化・生産性向上に向けたガイドラインによる、荷待ち時間や荷役作業等時間を2時間以内とするルールの施行など、社会インフラである物流を維持すべく、大きな変化が求められている。

しかし絶対的な労働人口の減少もあり、物流業界では慢性的な労働力不足が続き、トラックドライバーの労働時間を確保するために、配送の前作業である商品の仕分け・積み込みや、配送のための集車・配車手配に掛けられる時間が否応なしに少なくなっている。

特に深夜時間帯の作業においては人材不足が顕著な状況だ。 ヒューテックノオリンでは厳格な温度管理が必要な低温食品物流を持続可能なものとし、安全・安心な食のライフラインを守るため、これまでも従業員の処遇および職場環境の改善や、機械化・システム化による省力化、また、主力事業である冷凍食品の共同配送の拡充により、効率的な物流を実現してきた。

しかし自社のみでの取り組みには限りがあり、その効果も限定的とならざるを得ないため、荷主企業の理解と協力のもと、冷凍食品の共同配送でのリードタイムを2025年6月2日より、1日延長する方針としたもの。

具体的にはオーダー受信日の翌々日を納品日とすることで、出荷・仕分けの作業を深夜時間帯から日中に変更し、配送車両やドライバー手配の許容時間を増やして、より混載の組み合わせを可能とすることで、効果の創出を図っていくとしている。

その効果には、庫内作業の軽減として、「深夜時間帯の作業量を50%削減」、「日中時間帯における仕分け作業の実施」、「雇用機会や採用可能性の拡大」を挙げている。

また、営業事務作業の軽減での効果として、「車両調達時間延長による確保力向上」、「多重下請けの回避」を狙っている。

配送の最適化では、「混載率や配送ロットの向上による使用車両台数の圧縮」、「ドライバーの拘束時間を考慮した配車の確立」、「幹線車両台数の集約による荷待ち時間の削減」、「車両台数集約によるCO2排出量の削減」、「確定物量での配車による予備車両の削減」を挙げている。

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