帝国データバンクは1月14日、2024年の全国企業倒産件数調査を発表し、倒産件数は9901件(前年8497件、16.5%増)となり、年間件数3年連続で大幅増、2014年以降では最多となった。
業種別にみると、7業種中6業種で前年を上回った。「サービス業」(前年2099件→2547件、21.3%増)が最も多く、「小売業」(同1783件→2087件、17.0%増)、「建設業」(同1671件→1890件、13.1%増)と続いた。「運輸・通信業」(同453件→486件、7.3%増)は微増となった。
主因別にみると、「不況型倒産」の合計は8203件(同6797件、20.7%増)となり、その中でも「販売不振」が8067件(同6672件、20.9%増)で特に多く、2年連続で増加率が20%を超えた。
態様別にみると、「精算型」の9623件(同8265件、16.4%増)のうち「破産」が9271件(同7986件、16.1%増)で最も多く、11年ぶりに9000件を上回った。
規模別にみると、負債額は「5000万未満」の倒産が5919件(同5024件、17.8%増)で、2000年以降で最多。資本金規模では「個人+1000万未満」の倒産が7044件(同5853件、20.3%増)となり、71.1%を占めた。
業歴別にみると、「30年以上」が最多で3144件(同2740件、14.7%増)、全体の31.8%を占めた。これは2013年以来11年ぶりに3000件を上回ったことになる。
倒産件数調査/10月では10年ぶり900件超 運輸・通信業14.3%増