ZEROCOは2月19日、市川市農業協同組合(JAいちかわ)と協力し、鮮度保持技術「ZEROCO」を活用することで特産の梨を約半年間保管し、これまで冬季に輸出が困難だった千葉県産梨をドバイへ空輸したと発表した。
JAいちかわは、中東最大級の食品見本市「Gulfood 2025」に初出展し、果物の出展に成功。日本産食材の高付加価値化と輸出強化につながった。
「ZEROCO」は、今まで実現が難しいとされてきた低温・高湿の保管環境を安定的に達成し、食材や食品の鮮度を長期間、高品質に保持する技術。また予備冷却として活用することで冷凍食品の品質向上にも寄与する。
JAいちかわは、同技術を活用することで2024年8月に収穫した梨を約半年間、高鮮度のまま保管し冬季輸出を実現。これによりドバイ市場への年間を通した安定供給が可能となり、日本産梨の高付加価値化と海外市場での競争力向上に繋がると見込む。
ZEROCOは今後も、同技術により日本産食品の輸出拡大を支援するとともに、食産業におけるサプライチェーン在庫保管や出荷調整によるオペレーションの軽減、またフードロス削減や労務環境の改善に貢献していく考えだ。