サンケイビルは2月19日、物流施設の再生事業「SANKEILOGI plus(サンケイロジプラス)」の第2弾として「SANKEILOGI plus 坂東」のリニューアル工事が完了したと発表した。
<「SANKEILOGI plus 坂東」リニューアル後の外観>
2024年6月より進められていた工事は、2025年1月31日に完了。
前所有者により自社使用のための倉庫として建築されたが、今回のリニューアル工事により賃貸用の物流施設として再生した。
耐荷重を確保した防火区画の設置や、荷物用エレベーター、垂直搬送機の更新など倉庫機能の強化を行い、テナント企業が営業倉庫として使用できるようにしている。
2フロアの倉庫延床面積は約15万m2、梁下6.5m以上の大空間により、高い保管効率を確保。また、L字型のバース配置で10tトラックを44台接車可能だ。
工事により、2500N/m2の耐荷重が確保された防火区画を設置する等、「倉庫業の営業用倉庫」登録に必要な施設スペックを確保。
入居テナントがスムーズに倉庫業の登録を行えるよう「基準適合確認制度」を利用し、関東運輸局に基準適合確認申請を行っているため、「倉庫業の営業倉庫登録」ができる倉庫となっている。
既存の荷物用エレベーター、垂直搬送機各2基を最新の機種に入れ替え、庫内照明も同社新築倉庫と同スペックの照度を確保したLED照明に交換。
フォークリフトの充電設備やフォークガード等防護設備も設置するなど、新築同等の設備を備えている。
快適性改善のため、屋根の断熱塗装や、倉庫内トイレの全数更新も実施。
事務所棟は内装を解体、空調を更新・増設し全館空調が設置された空間を確保している。
3階にラウンジを設け、女性用トイレにはパウダースペースも設置、ドライバー用の休憩室や誰でもトイレも備え、本施設に従事する様々な働き手が快適に働けるよう配慮されている。
防災備蓄スタンド「BISTA」の設置や、従前より敷地内にあった井戸のポンプの修繕を行い、災害時に水を供給できるようにするなど災害時にあると助かる設備を備えた。
立地としては、茨城県坂東市の工業団地「つくばハイテクパークいわい」に隣接。
国道354号線沿、敷地3面接道でトラックが出入りしやすい道路配置であるほか、首都圏中央道路自動車道「坂東IC」から約5.7km、常磐自動車道「谷和原IC」から約16.2kmとなっている。
■計画概要
名称:SANKEILOGI plus 坂東
所在地:茨城県坂東市幸神平 37-2
交通:首都中央道路自動車道「坂東IC」約 5.7km、常磐自動車道「谷和原IC」約16.2km
敷地面積:1万4999.03m2(4537.20坪)
延床面積:1万6693.76m2 (5049.86坪)※庇面積含む
構造・規模:倉庫 S造地上3階建(3階は機械室のみ)、事務所 S造3階建
設計・施工:エフビーエス
着工:2024年6月1日
リニューアル工事完了:2025年1月31日
建物竣工年月:1999年11月
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