ダイセーグループのDaisei VEHO WORKS(ダイセーベホワークス)は3月17日、国内外の外国人ドライバー・整備士・倉庫作業員と物流企業のマッチングサービス「DriveeLink(ドライビーリンク)」の提供開始を発表した。
ダイセーベホワークスは、ベトナム・ハノイでシステム開発を行うダイセーグループの子会社。
「ドライビーリンク」は。2024年3月に特定技能1号に自動車運送業が追加されたことを受け、3月11日より特定技能制度を活用しながら運用を開始した。
サービスでは、現地の送り出し機関や日本の人材管理機関と物流企業をつなぐシステムを提供。まずは、ダイセーベホワークスが本社を置くベトナムの人材派遣会社や駐日大使館と連携し、ベトナム人材のマッチングから開始する。
人材を求める物流企業側が募集人数、仕事内容、求める日本語レベル、想定年収などの情報を登録することで、送り出し機関と情報を共有、企業の要件に適した人材をサービスを通して紹介する。その後は、ダイセーベホワークスが応募者の選考や企業との面接を設定、採用支援を行う。
サービスの強みとして、物流に特化した専門教育を挙げており、ダイセーグループ内のイズミ物流と連携、求職者が海外にいながら日本の物流現場に特化した教育を受講できる仕組みを構築している。伝票や物流用語、基本的な配送ノウハウ、整備の知識を入社前に教育することが可能だ。
また、ベトナムのハノイ近郊にある教習所とも提携し、日本のトラックを活用した右ハンドルの操作や左側走行の運転技術、配送方法などの指導も行う。半年かけて求職者を母国で教育し、採用後すぐに日本の企業で働けるような人材育成を目指す。
外国人採用においては、送り出し機関ごとのコストの違いや、採用人数が少ないほどコストが高くなるという課題があったが、同サービスは1人からでも応募可能な仕組みとなっており、より多くの物流企業が利用できる環境を整えているという。
ダイセーHD/アプリ活用で現場社員間の「つながり不足」解消へ