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ダイセーHD/アプリ活用で現場社員間の「つながり不足」解消へ

2025年04月07日/IT・機器

ダイセーホールディングスは4月7日、現場社員間のコミュニケーション課題を解消するアプリ「みんポス」をグループ内で開発し、2024年2月より試験導入を開始したと発表した。

<「みんポス」のアプリアイコン>
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「みんポス」は、社員同士がポイント付きで感謝や称賛のメッセージを贈り合えるアプリ。例えば「お誕生日おめでとう」「雪の中、配送お疲れ様でした」など、ちょっとした一言を送るだけで、お互いを気に掛ける文化を育てるもの。貯まったポイントは、Amazonギフト券、自社キャラグッズ、自社農園の野菜など、会社ごとにカスタマイズされたアイテムと交換することが可能。また、ワンクリックで定型文を選択して送る機能を搭載し、現場の隙間時間でも使いやすい設計となっている。

<アプリ画面>
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<「みんポス」を使う現場社員の様子(メジャーサービスジャパン埼玉営業所)>
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1年間の実証実験では、グループ内3社にて導入。累計付与ポイントの74%が実際に使用されるなど、高い利用率が見られた。また、今回の実証実験の結果、現場サイドの利用率77%、バックオフィス側のポイント利用率68%と、バックオフィスに比べ現場サイドの利用率が高いことが分かった。また、拠点単位で見ると、センター長などの中心的な人物が積極的にアプリを活用することで従業員全体の使用率が向上するという傾向がみられた。

社員からは「会う機会が少ないシフト時間の異なる同僚からメッセージをもらい、身近に感じることができた」、「あいさつ代わりに一言でも気軽に送れるので、続けられている」といった肯定的な意見が並んだ。

開発の背景には、トラックドライバーや倉庫作業員など、一人での業務やシフト制勤務が多い職種では、社員同士が顔を合わせる機会が限られており、孤立感やコミュニケーション不足が課題となっていた。ダイセーグループでは、そうした“つながりにくさ”に着目し、現場のリアルな声をもとに、社員間で感謝やねぎらいの気持ちを気軽に伝え合えるアプリとして「みんポス」を開発したもの。

このアプリは、DXを推進するDX研究所と、グループのベトナム開発拠点Daisei VEHO Worksが連携し、現場の声をもとに企画・設計された。特に物流や製造業など、コミュニケーションが課題になりやすい業界にフィットするよう開発されている。

今後は、グループ全社への本格導入に加え、工場勤務やインフラ系など他業種への展開も見据え、外部企業向けの提供(外販)も進めていくとしている。

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