大同特殊鋼は3月24日、工具鋼製品について、すべての顧客向けを対象に、2025年4月契約分からトン当たり5~10%の値上げを実施すると発表した。
昨今のインフレに伴い労務費や輸送費の上昇が継続しており、これは同社のみならずサプライヤーも同様の状況。今後も更なるコストの上昇を想定せざるを得ない状況となっている。
そのため同社は、需要家各社へ継続的な安定供給を行うためにも、再生産可能な価格水準への是正が必要と判断し、2025年4月契約分よりトンあたり5~10%の値上げを実施するもの。
今後も鉄スクラップや合金鉄などの原料市況、エネルギーや諸資材価格の変動、労務費、輸送費等の上昇、また為替の影響についても注視し、それらの状況によっては、更なる価格の見直しも避けられないと考えている。
■概要
値上げ対象(輸出品を含む):工具鋼製品
値上げ内容 : トンあたり+5~10%
値上げ時期 : 2025年4月契約分から
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