関通は4月18日、事業分野を増やすため定款の一部変更を行うと発表した。定款変更の効力発生日は5月29日。
近年、顧客ニーズの多様化や事業環境の変化に対応するため、新たな収益源の確保と、事業の多角化を推進している。このほど、顧客サービスの向上及び事業領域の拡大を図るため、保険代理店業を新たに開始することにしたもの。
もう一つの背景として、同社が4月14日に発表した2月期決算での「2024年9月に同社サーバーがランサムウェアによる第三者からの不正アクセスを受け、さらなる攻撃予防のため取引先及び外部とのネットワークを遮断する等、各種業務に支障をきたす事態となった」こともあるとされる。
定款の変更案には、「サイバーセキュリティ」の用語が多数出てくる。
剰余金の配当についても、その理由を「2025年9月に発生したサイバー攻撃によって、一定期間事業が停止していた影響を受け2025年2月期は親会社株主に帰属する当期純損失として8億4800万円を計上した。一方で、同社としての基本方針は、財務体質の充実・強化を図り経営基盤の健全性を確保しつつも、業績の動向経営環境の変化と今後の事業展開等を総合的に勘案したうえで、株主には安定的にかつ継続的に配当することである」としている。
関通 決算/2月期の売上高27.9%増、ランサムウェア攻撃で多大な損失被害