JFE商事エレクトロニクスは7月16日、物流の2024年問題と法規制強化への対応を目的に、物流トラッキングサービス「Jiot(ジオット)」を、2025年8月から提供開始すると発表した。
物流トラッキングサービス「Jiot(ジオット)」は、GPSトラッカーを用いてWebアプリで位置・温度情報を可視化するクラウドサービスソリューション。
改正物流効率化法と食品衛生法への対応を軸に「物流のデジタル化を、シンプルに、確実に」のコンセプトで開発した。
特長は導入のしやすさ。ハードウェアは工事不要の小型GPSトラッカー(4.9cm×4.9cm 重さ39g)で、充電タイプ・電池交換タイプの2製品をラインナップ。ともに省電力機能を搭載し、リアルタイム通信が可能。
導入後、ドライバーの操作も不要。GPSトラッカーを携帯・設置するだけでエリア進入時の自動通知や荷待ち・荷役時間を自動的に計測できる。
また同一デバイスで、位置情報と温度データを自動記録できるのもポイント。アナログ管理からデジタル管理への移行により、食品衛生法で義務付けられた生鮮食品の温度記録にも対応する。
これにより荷待ち荷役時間等の把握や輸送品質の見える化を実現。J商エレでは8月のリリースを第一段階とし、データによる見える化機能の提供を開始する。
続く10月頃を目途とした第二段階では、荷待ち・荷役時間の可視化、運転日報の自動作成、CO2排出量の可視化、温度履歴の可視化等の付加価値機能を順次追加し、段階的にサービスを拡充していく計画だ。
事業目標は2027年度までに累計3万台。
同サービスについてJ商エレは「物流DXの立場からCO2排出量の削減と、カーボンニュートラルの実現、SDGsの達成へとつながる取り組み。今後もサステナブルな社会の実現と顧客・地球課題の解決に邁進していきたい」としている。
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