Hacobuは7月30日、荷主企業や元請け事業者の支払い業務を効率化する「立て替え払いサービス」の提供を開始した。
運送事業者への運賃をHacobuが立て替えて支払うことで 、支払いサイト(取引金額の締め日から、支払日までの期間)の短縮や振り込み手続きに伴う業務負荷を軽減。物流領域のキャッシュフロー改善を目指す。
サービスはHacobuが提供している配車受発注・管理サービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」で、運賃データをリアルタイムに確認する体制を構築したことで実現。
請求金額が決定した後、Hacobuが運賃を立て替えで払うことで、運送事業者は車両維持費や燃料費を早期に確保できる。
荷主企業や元請け事業者にとっても、振り込みスケジュールの調整や確認作業が軽減されることで、業務効率化につながると見込む。
Hacobuはサービス提供の背景として、「荷主・元請け事業者が多数の運送事業者と取引しており、それぞれの請求確認や振り込み手続きに多大な時間とコストがかかっている」ことを挙げている。
また、運送事業者、特に中小規模の事業者は支払い期間の長期化により資金繰りに課題を抱えており、「物流領域全体に共通する構造的な問題」だとしている。
こうした課題解決を目指しHacobuは現在、サービスの本格展開に向けてパートナー企業と連携しながら、個別に提供条件や運用体制の整備を進めている。
Hacobu/IHIインフラシステムの配車業務DXで効率化、荷待ち解消も