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アマゾン/名古屋市で8月稼働、12万m2のフルフィルメントセンターを初公開

2025年09月17日/物流施設

Amazonは9月17日、愛知県名古屋市港区で8月に稼働開始した、西日本最大の拠点「Amazon名古屋みなとフルフィルメントセンター(FC)」を初公開した。

<Amazon名古屋みなとFC外観>
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施設は三菱地所の「ロジクロス名古屋みなと」をAmazon専用に設計したもので、地上4階建て、延床面積は約12万5200m2。名古屋高速4号東海線「港明 IC」から約3.5kmの好立地にある。

<渡辺宏聡 アマゾンジャパンオペレーション技術統括本部統括本部長>
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公開にあたり、アマゾンジャパンの渡辺宏聡 オペレーション技術統括本部 統括本部長は「この施設の最大の特徴は、サステナビリティを追求したところ。地中熱を利用した空調や壁面を活用した太陽光発電、雨水の再利用などに取り組んでいる」と説明。

FC新設の背景については「多治見のFCで東海地方をカバーしていたがニーズの高まりを受け、さらなる出荷規模が必要になっていた。より多くの在庫を名古屋に保管できるようになったことで、配送スピードも向上する。ここから日本全国へ発送することもある」とした。

<建屋南側の壁面に設置した太陽光発電設備>
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施設で使用する電力をまかなう太陽光発電の取り組みでは、建屋と駐車場の屋根部分だけでなく、Amazonとして世界で初めて、壁面にも太陽光発電設備を導入した。

合計5.5MWの発電ができ、蓄電池を併設することで、雨天や夜間でもカーボンフリーエネルギーを使用できるようになっている。

<Amazon Robotics>
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ドライブ約3500台、ポッド約3万1000台による、ロボットが商品棚を持ち上げて移動する「Amazon Robotics」も導入。

商品保管容量は約137万立方フィートに上り、1900万個以上の商品在庫を持つ。1日60万個以上の入荷・出荷ができるという。

<鈴木マリアン Amazon名古屋みなとFCサイトリーダー>
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Amazon名古屋みなとFCでサイトリーダーを務める鈴木マリアン氏は、「ここは荒子川公園駅から徒歩で通勤することもでき、数千人の働く機会創出となる。名古屋市からは津波避難ビルに指定されており、福祉活動などを通じ地域貢献もしていきたい」と語る。

建物に自然光を多く取り入れた設計になっているほか、カフェテリア、搾乳室、礼拝室なども設け、多様な人が利用できる施設とする工夫をこらしている。

■物件概要
物件名称:ロジクロス名古屋みなと
所在地:愛知県名古屋市港区品川町2- 1- 2・3・4・6、61 、 1・2、62 、 3・4
アクセス:名古屋高速4号東海線「港明 IC」より約 3.5km
名古屋臨海高速鉄道あおなみ線「荒子川公園」駅より約 0.3km(徒歩約3 分)
敷地面積:約6万2100m2(約1万8700坪)
延床面積:約12万5200m2(約 3万7800坪)
構造:地上4階建、BOX型、柱 RC・梁 S造、耐震構造
用途:BTS型物流施設
建築主:名古屋みなとデベロップメント特定目的会社(三菱地所の特定子会社)
コンストラクションマネジメント:三菱地所設計
設計:フクダアンドパートナーズ/フジタ
施工:フジタ
着工:2023年4月20日
竣工:2024年10月31日
倉庫稼働開始:2025年8月

アマゾン/ロボティクスを東海地方で初導入、地中熱の空調や壁面で太陽光発電も

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