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JAL/国内初方式のバイオマス由来フィルム導入。年間50トンのCO2削減

2025年09月30日/IT・機器

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日本航空(JAL)は9月29日、マスバランス方式を採用したバイオマス素材の貨物固縛用ストレッチフィルムを、10月以降より順次導入すると発表した。

<導入されるストレッチフィルム>
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マスバランス方式を採用したバイオマス素材のストレッチフィルム導入は、国内の航空会社では初となる。導入により、ストレッチフィルム使用に伴うCO2排出量を年間約50トン削減することが可能だという。

なお、ストレッチフィルムの製造には、三井化学、プライムポリマー、タニックス、司化成工業の4社が協力している。

<ストレッチフィルムのバイオマス化の流れ>
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マスバランス方式とは、製品加工・製造の過程で、複数の原料を混合する際、原料の混合量に応じて製品の各原料の特性を適切に割り当てる方式。この方式を採用することで、現行の石油由来原料100%のストレッチフィルムと同等品質のフィルム製造に、バイオマス素材を割り当てられる。

なお、ストレッチフィルムに配合されるバイオマス素材は、SAF製造時に副産物として得られるバイオマスナフサを原料としており、バイオマス由来のポリエチレンを25%相当含んでいる。

<ストレッチフィルムの使用イメージ>
20250930JAL03 710x533 - JAL/国内初方式のバイオマス由来フィルム導入。年間50トンのCO2削減

JALグループでは、新規石油由来の使い捨てプラスチック削減を目指しており、バイオマスなどの環境配慮素材が配合された資材を貨物事業で使用し、限られた資源の有効活用と環境負荷の低減に取り組んでいる。

今回のストレッチフィルム導入により、中期経営計画ローリングプラン2025で掲げている貨物資材への環境配慮素材配合100%を達成する狙いだ。

なお導入に際しては、成田空港のJALカーゴサービス・JALカーゴハンドリングにて、従来と同等のハンドリング品質が確保できることを検証し、導入を決定している。

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