商船三井の新規事業提案制度により創立されたMASTは11月7日、航空スポット貨物取引市場で業界初となる、中立で公正な共通取引プラットフォーム「Umbrair(アンブレア)」の提供を開始したと発表した。
Umbrairは、複雑で専門性の高い荷主とフォワーダーの受発注業務を初動から成約まで一貫してオンライン上で完結し、業界内の航空貨物取引業務の高度化を推進するサービス。
航空貨物輸送の市場では国際情勢の不透明化やサプライチェーン再構築の進展により、突発的な需要に即応し、最適な輸送手段を適正な価格で確保する機動性がこれまで以上に求められており、スポット取引は物流の柔軟性を支える要となっている一方で、スポット貨物取引の実務は依然として電話やメールに依存しており、スピード・透明性・効率性の面で課題が残されている。
Umbrairは、荷主とフォワーダーのやり取りをオンライン上で一元化し、双方が同じ情報をもとにスムーズに取引できる環境を提供。それぞれの意思と判断を正しく組み合わせることで、手間を減らし、より迅速で確実な取引を可能にする。
業界に関わるすべての事業者が既存の枠組みにとらわれることなく、共通の基盤として利用できる設計のため、既存の取引関係はそのままに、業務フローを変えずに無理なく利用することが可能。
条件整理から提案・判断までの一連の流れをひとつの構造として整えることで、取引の正確性とスピードを高め、人の判断や信頼を生かしながら、現場の実務に自然に溶け込む形でDXを進める。
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