日本郵船は11月12日、200億円程度のトランジションボンドを、同月下旬に国内公募形式で発行すると発表した。
同社によるトランジションボンドの発行は、2025年4月に続き5回目。
トランジションボンドとは、企業の温室効果ガス(GHG)排出削減に向けた長期的な移行(トランジション)戦略に則ったプロジェクトへの投資を使途とする債券。
調達した資金は、2023年3月に策定した中期経営計画「Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -」に沿って、LNG燃料船をはじめとした脱炭素化に資するプロジェクトに使用される予定だ。
日本郵船は2018年に海運業界で世界初のグリーンボンドを発行、2021年には日本発のトランジションボンドを発行するなど、新たな産業・社会構造への転換を促し、持続可能な社会を実現するための金融「サステナブルファイナンス」を進めてきた。今後もサステナビリティ経営を土台とした、成長戦略の幅広いステークホルダーへの認知向上を目指すとしている。
