デイブレイク／6社集結で冷凍寿司のソリューション検討会、販路拡大目指す

特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品のプラットフォームを運営するデイブレイクは12月17日、「冷凍寿司の流通拡大に向けたソリューション検討会」を開催した。

＜デモンストレーションで冷凍された寿司＞

海外など遠い土地でも鮮度を維持したまま提供できる「冷凍寿司」の需要が注目されるなか、デイブレイクは、安定した品質と供給体制に業界横断の取り組みが必要と考え、今回の検討会を企画した。

検討会にはデイブレイクのほかに、Mizkan、鈴茂器工、エフピコ、パナソニック、ラショナル・ジャパンが参加。少量解凍と大量解凍といった2種類の提供シーンを想定した、冷凍寿司の製造・提供オペレーションを検証した。

デモンストレーションでは、寿司ロボットで製造したシャリとネタを合わせて凍結したほか、解凍した寿司の試食提供が行われた。

なお、試食および技術のゲスト評価者として、ダイエー、マルエツ、農林水産省が参加。デモンストレーションと試食の後、味の評価や実際の供出に際した課題などの私見を述べた。

＜デイブレイク 新規事業開発室 五十嵐圭祐 室長＞

冷凍寿司は、海運および税関での日数を2か月程度と想定し、賞味期限を半年（180日）に設定している。

デイブレイク 新規事業開発室 五十嵐圭祐 室長は、冷凍寿司の技術転用について聞かれると「海外への輸出品目として、ラーメン、おにぎり、弁当といった日本特有の食に需要がある」と答え、ローカライズなどの工夫を盛り込みつつ、販路を広げていく狙いだ。

なお、現在展開している北米のほかに、今後はオーストラリアやヨーロッパ、シンガポールなども進出先として候補に入れているという。

冷凍寿司の進出について「冷凍寿司は新規のものと思われがちだが、むしろ既存の日本文化を継承する手段」であるとし、より多くの人に受け入れられる体制を整えていく構えだ。

＜デイブレイク 木下昌之 CEO＞

木下昌之 CEOは検討会の総括で、「冷凍市場はまだまだ右肩上がりで、80兆円市場にもなるという目算もある。デイブレイク単独では成しえないことを、業界で共に進め、食品技術に革新を起こしていきたい」と意気込みを語った。

＜解凍され試食に出された寿司＞

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