名鉄運輸が2月4日に発表した2021年3月期第3四半期決算によると、売上高840億2800万円(前年同期比5.9%減)、営業利益29億800万円(31.0%減)、経常利益30億1400万円(30.6%減)、親会社に帰属する当期利益21億8500万円(20.7%減)となった。
4月から5月にかけての緊急事態宣言時の大幅な貨物取扱量の減少を補うまでには至らず、前年同期を下回る結果となった。
営業面では、新型コロナウイルス感染症の影響をふまえ、ウェブを利用した営業活動を併用しながら、新規顧客の開拓だけでなく、既存顧客に対しても積極的な営業活動をすることによって、貨物取扱量の確保に注力した。
また、9月にオープンした「名鉄トラックターミナル関西」では、関西地区におけるさまざまな輸送ニーズに応える複合拠点としての利点を生かしながらグループ一体で営業拡大に努めた。
業務面では、輸送量に見合った戦力の適正化を目的に、人員、車両配置の見直しに努めた。
また、日本通運との連携においては、共同配送や共同運行などの拡大を継続して行っている。
通期は、売上高1110億円(5.2%減)、営業利益28億円(40.7%減)、経常利益28億円(42.3%減)、親会社に帰属する当期利益20億円(34.4%減)を見込んでいる。