井本商運は3月1日、大分県佐伯市の三浦造船で建造した200TEU型(747G/T)のコンテナ船「みふね」が3月1日に神戸港に初入港、瀬戸内航路に就航させたと発表した。
この船は2001年に竣工した100TEU型(499G/T)「たかさご」の後継船として大型化し、200TEU型船として建造した。船名の「みふね」は神戸市長田区にある御船通りに由来している。この地は、御船山の御船から名付けられ、伝説によれば、神功皇后が船具を埋めた場所とも黄金の船が埋まっている場所とも言われ、船とは深い関わりを持っている。
この船の特徴は、船内居室環境に配慮し、船員教育のために船室数を増やした船となっている。
また、載貨重量が1940DWTで同型船の200TEU型(749G/T)「みかげ」の1870DWTと比較し大きいため、重量物の積載が可能となる。
その他にも、コンテナ船特有のセルガイドをなくすことで、あらゆる貨物(大型コンテナ)やガントリークレーンではない地方港のクレーンの荷役の作業性を向上させた。
同社は今後も、大型化によるコスト競争力の強化と、小回りの利く小型船の機動力の両方を活かして、国際フィーダー貨物と国内貨物(動脈・静脈)のモーダルシフトによる海上コンテナ輸送の拡大を目指し、国際コンテナ戦略港湾及び我が国流通のさらなる省エネ化、低コスト化、多ルート化に寄与していくとしている。