国土交通省は6月17日、令和6年度海運モーダルシフト大賞を選定した。
今年度は22件42社が優良事業者として海事局長表彰に選ばれた。このうち革新的な取組等により貢献度が高かったと認められる荷主・物流事業者2件3社に対し、海運モーダルシフト大賞が授与される。
選定は、国土交通省、日本長距離フェリー協会、日本内航海運組合総連合会、学識経験者等で構成されるエコシップ・モーダルシフト事業選定委員会が行った。
海運モーダルシフト大賞に選ばれたのは、宮崎県農業協同組合(JAみやざき)と中央運送、TOYO TIRE SCM本部物流部の2件3社。
このうちTOYO TIREは、環境負荷低減や2024年問題に対応するため、三重県員弁郡東員町から広島市までのタイヤ輸送について、コンテナ船(四日市港~広島港、井本商運)を利用した海上輸送を実施した。
同社は2022年度時点での海上輸送率は0%だったが、40ftコンテナを用いた大ロット輸送を実施したことで、2024年の総貨物量10万8500トンのうち7万500トンを海上輸送に転換。輸送トンキロベースで75.8%の海上輸送利用率を達成した。またタイヤを輸送した後の空コンテナを輸出用貨物の輸送に活用するなど、輸送効率の向上にも取り組んでいる。
優良事業者賞には、ブルボンとF-LINEの菓子輸送や、LIXILと鈴与によるサッシ輸送など、20件39社が選ばれた。
表彰式は6月26日11時から、東京都内の海運クラブで行う。
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