LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





イトーキ/物流の現場再編に応える在庫特化型自動仕分けシステム開発

2025年07月03日/IT・機器

イトーキは7月3日、物流現場で高速荷揃え機能を兼ね備えた在庫特化型自動仕分けシステム「X-NR(プロジェクトコード)」を開発し、2026年から発売すると発表した。

<入出庫処理能力を継承しつつ、シャトル台車に上下昇降機構を追加>
20250703itoki - イトーキ/物流の現場再編に応える在庫特化型自動仕分けシステム開発

「高速入出庫処理」と「収納効率」を両立した在庫特化型モデルとして、システマストリーマー「SAS」シリーズの新たな方向性を示すもの。

高収納型の新物流ソリューションとして、メーカーの一次保管庫やEC物流センター、医薬品・化粧品など多品種小ロットの荷扱いが求められる現場等での活用を想定している。

製品は既存のシャトル式自動倉庫「SAS-R」が得意とする順立て・荷合わせ・ピッキング機能による高速な入出庫処理能力を継承しつつ、シャトル台車に上下昇降機構を追加した。

水平方向+垂直方向の「三次元的なピッキング」が可能となり、シャトル式自動倉庫の順立て・荷合わせ・ピッキング機能による「高速入出庫処理」と、スタッカークレーン式自動倉庫の「収納効率」の両立を実現した。

既存モデル「SAS-R」は、コンテナをはじめ、段ボール箱や折りたたみコンテナなど、さまざまな形状・サイズの荷姿に対応可能な搬送性能を備えている。

今回の「X-NR(プロジェクトコード)」ではその対応力をさらに高めるため、ピッキング機構のユニットを薄型化。これにより、高さの低い荷姿への対応力を強化し、従来以上の収納効率を実現している。

庫内に約2mピッチでメンテナンスデッキを標準設置し、各階層ごとに独立した作業空間を確保することで、緊急時の対応や定期点検・保守作業において高い安全性と作業効率を実現する。

さらに、作業エリア単位での切り離しや対応が可能となるため、運用中の停止リスクを抑えたスムーズなメンテナンス対応が可能だ。

■製品の主な仕様
製品プロジェクトコード:X-NR
収納物サイズ:最大W500×D650×H600、最小W300×D450×H50
収納物重量:最大30kg/箱(段ボール箱の場合は20kg迄)、最小1kg/箱
メンテナンスデッキ:高さピッチH2000毎を目安に設定
価格、その他仕様:機器仕様や保守契約など導入計画に合わせて提案する。
製品URL:2025年12月末より掲載予定。

イトーキ/高速ピッキング装置の納入事例を動画で公開

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース