日本包装機械工業会は10月7日から10日まで、東京ビッグサイト(江東区有明)東展示棟4~8ホールで、「JAPAN PACK 2025 日本包装産業展」を開催する。
「BEYOND|包むで創る 人と未来と Create the Future of Packaging Together」をキャッチコピーに、国内外の包装機械、包装資材のほか、物流機器や医薬品・化粧品・日用品製造機械、それらに関連するサービスなどを展示する。
人口減や人手不足、地球環境への配慮などに関心が集まっていることを背景に、展示内容は「省人化・省力化」「物流・輸送コスト低減」「プラスチック使用料の削減」「食品ロス削減や食のロングライフ化」につながるものなど、多岐にわたる。
展示規模は572社・団体(前回420)、2024小間(前回1873)と2023年よりスケールアップし、来場者は4万人を見込む。
35回目となる今回は、「包装×DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「包装×GX(グリーントランスフォーメーション)」を特別企画のテーマに据えたところが特徴だ。
DX分野では「生産性向上」「人手不足解消」「属人化解消・技術伝承」「リモートメンテナンス」に着目した展示を行うとともに、出展企業が包装分野でできることを提案するセミナーなども行う。
またGX分野では、「環境配慮設計」「省エネ・省資源」「包材使用料削減」「食品ロス削減」といった課題解決を提案していく。
期間中、これらの出展ブースを巡るツアーや、経済産業省、農林水産省、先進的な取り組みをしている企業による講演会などもプログラムが組まれている。
開催に先立ち日本包装機械工業会は8月19日、企画意図や見どころなどを説明する記者発表会を開催。
安達拓洋 実行委員長(イーデーエム社長)が「『JAPAN PACK』の強みは、日本包装機械工業会の会員企業が集まって実行委員会を形成し、自分たちで企画を練り上げているところ。包装産業に関わる者として、どのようにDXやGXを実現しようとしているのか、単なる機械の展示ではなく、より大きなソリューションとして、リアルな提案を表現できる」とアピールした。
また、「複数の企業がリレー形式でセミナーをしたり、テーマごとに関連ブースを巡回したりする企画も設けた。みなさんが想像する以上に、包装産業には未来への可能性があることを伝えたい」。
DXとGXを打ち出したことで、デジタル関連のスタートアップや研究機関など含め、出展したいという企業・団体の幅も広がっているという。
なお、入場は無料だが、事前に登録が必要。公式サイトから申し込む。
■JAPAN PACK 2025(要事前登録)
https://www.japanpack.jp/
三井倉庫HD/ESG指数「FTSE Blossom Japan Index」など継続選定