Shippioは9月8日、AIを活用した通関業務クラウド「Shippio Clear」を9月から提供開始したと発表した。
通関業務の効率化を実現し、通関士がより専門性を活かした業務に集中できる環境を提供する。
「Shippio Clear」は、通関業務をAIで効率化するクラウドサービス。Shippioグループ会社である協和海運と共同で実施した検証では、導入により、通関業務全体で約7割の効率化を実現した。
AI OCR機能はフォーマットが統一化されていない貿易書類においても、読み取り精度97%を実現。品目ごと及び総量の自動計算や正誤確認機能も搭載し、手作業での転記ミスとダブルチェック工数の大幅削減を実現する。
また、登録されたデータをNACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)申告書フォーマットに自動変換し、HSコードや原産地情報も含め申告に必要な全項目をワンクリックで出力可能だ。さらにクラウド上に蓄積された過去実績データ活用で、その先の業務効率化にも繋がる。
<「Shippio Works」と「Shippio Cargo」の連携>
Shippioの貿易管理クラウド「Shippio Works」(物流事業者向け)「Shippio Cargo」(荷主向け)と連携することで、貿易案件の管理から通関までをShippioクラウド上で完結することが可能となり、コミュニケーションコストを含め更なる効率化が期待できる。
Shippio/YKK APがCLO主導のDXで貿易業務クラウド導入